大正7年に建てられた古民家を改装しました。
ちょうど築100年になります。
ここは、豊かな田園地帯のど真ん中にあり、かつての農業を中心とした田舎暮らしの面影がそのまま残されています。
だから、あえて過度のリフォームは行わず、古き良き時代の記憶をそのまま再現しました。
だから、コンセプトは “田舎モダン”
都会に近代的な物質文明の豊かさがあるのなら、
田舎には伝統的な精神文明の豊かさがあります。
自分で収穫した採れたての野菜をそのまま食す幸福感と満足感。
ただし、そこには最先端の「食文化」というエッセンスも少しだけ必要です。
ぜひそれを実感していただきたい。
そして思い出していただきたい。
日本人の心の原点を・・・・
私は、これを“田舎モダン”と呼んでいます。
大分県竹田市に生まれ、幼い頃には農村生活を経験しています。
少年時代は、まさに昭和の「高度経済成長期時代」。
日進月歩で日本の社会が変化してゆく様子をつぶさに目撃したひとりでした。
都会に出て大企業で働きながらも、何かが“違う”と感じていました。
だんだんと追い詰められてゆくような窮屈な都会生活。
襲い来るストレスと戦いながら、本当の自分を見失ないそうになる日々。
そして、2016年ついに決断しました。
この場所で、自分が新しいライフスタイルの提唱者になろうと。
そして、そのことはちゃんと教えられているハズだと。
そう、古代の神々から。
もし、新しい時代がこれから始まろうとしているならば、そのヒントは、はるかいにしえの古代から存在していたのだから。
だから、ここをその「実験工房」にしよう!
神々の教えと、豊かな自然さえあれば、なんとか生きてゆけそうな気がするから。
屋号の「フキアエス」は、ウガヤフキアエズの命から頂戴しました。
山幸彦と豊玉姫の子供であるウガヤフキアエズの命は、産屋の屋根がまだ葺き終らないうちに生まれてしまいました。
つまり早産だったのです。
だから豊玉姫が、「ウガヤが葺き終らないうちに生まれた子供」という意味で、ウガヤフキアエズと名付けたのです。
この施設も、設備投資が完全に終わらないうちにスタートしました。
まさに、見切り発車です。
だから、屋号を「フキアエス」(まだ葺き終わっていない)という名前にしたのです。
どうぞ、みなさんのお力で完成させてください。
題字は、竹田市在住の甲斐辰哉氏によるものです。
これに、私が「太陽」と「月」のシンボルを付け加えました。
『ウエツフミ』によると、神武東征したときの皇軍は、自分たちの皇祖である「アマテラス」と「ツクヨミ」を旗印にしていました。
現在でも神社の灯篭などに、日と月が飾られているのは、その名残なのです。